陰茎インプラント手術

勃起不全とは、男性が性的刺激を受けた際に、陰茎に十分な血流が供給されず、勃起ができない、または勃起の維持が難しい状態を指します。この状態は、血液循環障害、ホルモンの不均衡、神経的な問題、ストレス、環境汚染、不規則な生活習慣など、さまざまな原因によって引き起こされる可能性があります。勃起不全自体は生命に危険を及ぼす重大な疾患ではありませんが、男性の自尊心や性生活に大きな影響を与えるため、適切な治療と管理が必要です。

「インプラント」という言葉から、ほとんどの人が歯科や整形外科を連想しますが、泌尿器科でも陰茎インプラント手術が広く行われており、特に勃起不全の患者に回復の兆しを与える最新の治療法です。

陰茎には2つの海綿体という柱があり、勃起はこれらの海綿体に血液が充満することによって起こります。陰茎インプラント手術は、海綿体の機能を代替するシリコン製のシリンダーを挿入し、そのシリンダーに生理食塩水が充填されると陰茎が膨張し、逆に液体が抜けると収縮する原理を利用して、勃起不全の治療を助ける手術です。